滋賀医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座

4,5回生の病院実習

ねらい学習目標
耳鼻咽喉科の診療を経験するために、基本的な検査や手術症例を担当し、ミニレクチャーに参加することで、耳鼻咽喉科一般の手技、検査、手術を理解する。1.患者に対して深い敬意と思いやりを示し、患者背景に配慮した全人的医療を実践できる。
2.外来診察見学、耳鼻科診察実習を経験し、患者の病歴聴取、身体診察、基本臨床手技等ができる。
3. 聴力検査,平衡機能検査,頸部エコー検査等を見学し,検査結果を解釈することができる。
4.担当した症例の手術には手洗いをして清潔の状態で直接参加し、カンファレンス等でプレゼンテーションができる。
5.担当した症例をまとめ、EBMに基づいて関連情報を分析し、レポートを提出する。

評価基準

  1. 出席
  2. 担当症例のレポート内容、まとめ討論時の疾患理解

臨床実習においては出席点が最重要評価項目となります。耳鼻咽喉科実習は各教官のミニレクチャーを中心に、外来実習、手術実習を行います。耳鼻咽喉科・頭頸部外科は、耳科手術、鼻副鼻腔手術、咽喉頭手術、頭頸部腫瘍手術や血管吻合を必要とする再建手術など、顕微鏡や内視鏡を利用した多種多様な手術加療を行うとともに、気道を中心とした感染症やめまい、難聴、アレルギー、嗅覚味覚、音声、嚥下などの内科的疾患にも対処しています。


1日の基本的な流れ(耳鼻咽喉科・頭頸部外科)


学内アドバンスコース実習

耳、鼻、頭頸部腫瘍、耳鼻咽喉科一般の4分野を中心に外来、手術見学を行います。
①耳 (慢性中耳炎・真珠腫性中耳炎などの中耳疾患、メニエール病・突発性難聴などの内耳疾患、鼓室形成術や人工内耳埋込術といった手術など)
②鼻(アレルギー性鼻炎・慢性鼻副鼻腔炎など鼻副鼻腔疾患、鼻内視鏡手術、顔面骨折など)
③頭頸部腫瘍(口腔癌・咽頭癌・喉頭癌などの頭頸部悪性腫瘍、甲状腺腫瘍など)
④耳鼻咽喉科一般(耳鼻咽喉科診察法、口蓋扁桃摘出術・気管切開術・鼻出血止血法といった手技の理解など)

週に様々な講義や実習を企画しています。そして以下の項目の理解を目指します。

  1. 聴力検査、平衡機能検査など各種生理機能検査
  2. 頭頸部疾患に対するCT、MRIなどの画像診断
  3. 耳垢除去、耳洗浄、鼻処置などの基本的な外来処置
  4. 中耳炎、鼻副鼻腔炎、扁挑炎、異物(外耳道、鼻腔、咽頭)などの初期治療
  5. 鼻出血、めまい、気道閉塞などの疾患に対する救急処置
  6. 鼓室形成手術、鼻副鼻腔手術、扁挑手術、気管切開術、頭頸部腫瘍手術
  7. 頭頸部悪性腫瘍に対する放射線・化学療法
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